04

翠姫の唇に噛みつくようにキスをして舌を絡める。抱きつくように首に回された腕が少し苦しい。
「ん、ぁ、碧紀、たんねぇ」
唇を解放してやればそう告げてくる。
「わかってるよ」
そんなこと言わなくてもちゃんとわかってるよ。あれだけじゃ足りねぇのはさ。
「でも……眠い……」
はぁ?
「ちょ……まて、このまま寝るな。シャワー浴びろ」
つうかまだつながったままだぞお前。
「……ヤダ……シャワーなんか朝でいい。だからお前も一緒に寝ろ……」
おい、こら。このままの体勢で寝ようとするな。
「だったらベッドに行くぞ」
一旦、翠姫の身体を離し中から抜く。マジで眠いのか翠姫は俺に抱きついたままだ。
「ん、碧紀…傍に…いろ…」
俺の首にすり寄り翠姫が呟く。
「わかってる」
翠姫を抱きしめたまま手を伸ばしティッシュを取り、翠姫の中から垂れ出てきた己の放ったモノを拭いてやる。
ホントはちゃんと後処理とかしてやりてぇんだけど、こうなったこいつはてこでも動かねぇ。
だから拭くだけ拭くと俺に預けてきてるその身体を抱き上げ寝室に向かいベッドの上に降ろす。
「翠姫、ちょっと腕離せ。じゃねぇと俺が寝れねぇ」

俺に抱きついたままの翠姫に言えば、渋々その腕を離す。

俺は翠姫の隣に自分の身体を滑り込ませ、布団をちゃんとかけて抱きしめてやる。

「……ん……碧紀……好きだぜ……」

半分寝ぼけながら言って、俺の背に腕が回される。

本当は飢えてんだろうけど、眠気の方が勝ったか。

「わかってる。俺も好きだ」

俺の腕を枕にして眠りにつこうとしてる翠姫に言ってやる。

翠姫は満足そうに微笑み、すり寄ってくるから、俺はそんな翠姫を引き寄せ頭を撫でてやる。

それからすぐに翠姫から静かな寝息が聞こえてきた。俺は翠姫の額に唇を寄せ、

「俺は誰よりもお前が好きだ。俺の……俺だけの飢えた狼姫」

一人呟き、飢えた狼姫を抱きしめたまま眠るために瞳を閉じた。

俺の、俺だけの飢えた狼姫。

いつでも喰わせてやるよ。

だから今夜はゆっくり眠れ。

俺の大事な飢えた狼姫。

俺はお前に喰われる赤ずきんなんだから……。

Fin