阿久津たちを帰してから、また一人で集中して書類を片付けていく。パソコンに入力できるものはすべて終え、書き上げなきゃならない書類も書き終えて、最終確認をして作成済みの箱に入れた。パソコンの電源を切り、完成させた書類と自分の荷物を持って部屋の戸締りをして生徒会室を出た。
といっても、寮に帰るわけではなく、違う場所へと向かって足を進めた。
目的の部屋の前に来て軽く数回ノックすれば、
「誰だ?」
部屋の中からそんな声が聞こえ、俺は扉を開けて中に入った。
「帰ったんじゃねぇのか?」
俺の姿を見て、この部屋の長である風紀委員長の碧紀が少し驚いた顔で聞いてくる。
「阿久津たちは先に帰らせたぜ。俺はこれを完成させたから届けに来た」
碧紀の問いに答え、さっき完成させた書類を差し出す。
「悪かったな。急ぎじゃなかったんだが、急がせたみてぇだな」
碧紀はそれを受け取り、確認し始める。
「やけに静かだな。誰もいねぇのか?」
部屋の中を確認すれば、こいつしかいないことに気が付いた。
「ん? あぁ、今ちょうど全員、出払っててな」
書類を確認しながら答えてくる碧紀に、イケない気持ちがムクリと湧き上がった。俺はソファの上にカバンを置き、音も立てずに碧紀の傍に行き、
「なぁ、イケねぇことしねぇ?」
なんて言いながら碧紀のネクタイを解きにかかる。
「いつ戻ってくるか、わかんねぇぞ」
書類を見たままで俺の好きなようにさせてくれる。ネクタイを解き、シャツのボタンを一つ、二つと外し、首元に噛みつこうとした途端にガチャリと扉が開く音がして、俺はとっさに机の下に隠れた。
「だから言っただろうが……」
そんな俺にため息交じりに告げてくる碧紀。せっかく外したボタンとネクタイを手早く戻して、何事もなかったように書類を確認し始めた。
「あれ? 委員長これって会長のカバンですか?」
今、戻ってきたであろう風紀委員の一人がソファの上のカバンに気が付き、聞いている。
「ん? あぁ、帰るついでに書類を持ってきたんだが、違う用事で呼び出されたからな、俺が持って帰ってやるから置いてけって言ったんだ」
「そうなんですね」
なんて碧紀の言葉にあっさりと納得をする。
少しは疑えよお前ら……。
なんだか余裕ぶっこいているこいつが気に入らなくて、俺はイタズラをすることに決めた。
ズボンの上から男のモノを包み込んで刺激を与えていく。
なぁ、俺はお前に飢えてるんだぜ?
お前はどうする?
俺がイタズラを開始してから、他の奴らが次々と戻ってきたのか部屋の中が騒がしくなってきた。
といっても、もうやめる気はねぇけどな。